スプリット ブレイン

High-availability クラスタが正常に機能しているときには、メンバー サーバーのうちの 1 台だけがアクティブ サーバーとして機能します。この場合、Heartbeat 接続により受動サーバーがアクティブ サーバーの存在と共有拡張ユニットとのデータ接続を検出するため、スイッチオーバーは行われません。さらに、現在のアクティブ サーバーが正常に共有拡張ユニットにアクセスしているときに、アクティブ サーバーの役割を誤って引き継がないように、受動サーバーが共有ストレージの状態を検出します。

Heartbeat およびすべてのデータ接続が失われたとき、あるいは共有ストレージとシステムの状態が不安定なときには、2台のサーバーがそれぞれ自分自身をアクティブ サーバーとしてみなす場合があります。このような状態を「スプリット ブレイン」と呼びます。この場合、両サーバーによる同時アクセスによりデータが壊れてしまわないように、1台のサーバーがサービスを継続して提供し、別のサーバーがリブートしてそのあと接続チェックを必要とします。この間、クライアント ユーザーからの接続は、しばらくの間不安定になるかもしれません。