HDD/SSD
本項では、お使いの Synology NAS にインストールされている内部ドライブのステータスの監視と読み方について説明します。[ストレージ マネージャ] > [HDD/SSD] を選択して、これらのオプションを管理してください。
注:
- 問題の発生を回避するため、Synology 製品互換性リストに記載されているドライブの使用を推奨しています。互換性のないドライブを使用すると、システムのパフォーマンスが低下したり、あるいは DiskStation でデータの損失が生じることさえあります。
ドライブの全体的な、割り当て、および正常性の状態
[ストレージ マネージャ] > [HDD/SSD] の順に進み、各ドライブの情報と正常性を詳しく確認できます。各ドライブはその全体的なステータスを示すために色分けされています。
- 緑:ドライブは正常な状態である、または警告ステータスが抑制済みであるか、無効化されています。
- オレンジ:ドライブが異常な状態にあります。ドライブの正常性ステータスと割り当て状態にご注意ください。
- 赤:ドライブで重大な問題が検出されました。ただちにドライブを交換してください。
- 青:ドライブが 1 つまたは複数のタスクを処理しています。
- グレー:ドライブは無効化されています。
ドライブの全体的な状態は、ドライブの割り当て状態 (ドライブが割り当てられているストレージ プールの状態) と正常性状態 (ドライブ自体の状態) の間の状態であり、比較的深刻な状態を示しています。例えば、ドライブの割り当て状態が [未初期化] で、その正常性状態が [警告] の場合、全体的な状態は [警告] になります。なぜなら、これはより深刻な状態だからです。
正常性状態の詳細:
正常性状態はドライブの状態を示します。
ヘルス ステータス |
定義 |
正常 |
ドライブは正常な状態である、または警告が抑制済みであるか、無効化されています。 |
警告 |
システムが問題を検出した、あるいはドライブ上で不良セクターの増加を検出しました。ドライブが正常に動作している場合でも、ドライブを監視することをお勧めします。 |
重大 |
システムは、ドライブ上で1つまたは複数の重大な問題を検出しました。ただちにドライブを交換してください。 |
失敗 |
システムは、ドライブ上で大きな問題を検出しました。ドライブの完全性が保証されません。ただちにドライブを交換してください。 |
アクセス エラー |
システムは、ドライブ上で大きな問題を検出しました。ドライブ通信エラーにより、システムからドライブが切断されたあるいは、このエラーにより深刻な読み書きの不具合が発生した可能性があります。ただちにドライブを交換してください。 |
割り当て状態の詳細:
割り当て状態は、ドライブが割り当てられた先のストレージ プールのステータスを示します。
割り当て状態 |
定義 |
未初期化 |
ドライブはストレージ プールに割り当てることができます。DSM はドライブにインストールされていません。 |
初期化済み |
ドライブはストレージ プールに割り当てることができます。DSM はドライブにインストールされています。 |
正常 |
ドライブはストレージ プールに割り当てられています。DSM はドライブにインストールされています。 |
Hot Spare |
ドライブは hot spare ドライブとして割り当てられています。詳しくは、こちらを参照してください。 |
システムパーティションが故障しました |
システムは、このドライブのパーティションにアクセスできません。 |
クラッシュしました |
システムは、ドライブをストレージ プールから外しました。ドライブの使用を続けるには、次の手順に従ってください。
- ドライブを選択します。
- [操作] > [非アクティブ化] の順に進んで、ドライブを非アクティブ化します。
- DiskStation を再起動するか、ドライブを取り外して再挿入します。
|
無効化済み |
ドライブは非アクティブになりました。 |
ドライブの一般情報を見るには:
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択し、その上部の右にあるアイコンをクリックしてドライブ情報を拡張してください。
- ここで、ドライブの場所、ストレージ プール、割り当ての状態、正常性の状態、温度、シリアル番号、ファームウェアのバージョンなどに関する情報が表示されます。
ドライブの正常性情報を見るには:
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択し、[正常性情報] をクリックします。
- [概要] タブに移動し、ドライブの稼働時間について調べ、現在の温度、再接続/再識別カウント、および不良セクタ カウントについて表示します。
- [S.M.A.R.T.] タブに移動し、サポートされているドライブで診断テストを行い、S.M.A.R.T. 属性を表示します。S.M.A.R.T. テストセクションで、S.M.A.R.T. テストをすぐに実行してテスト結果を表示およびスケジュールし、S.M.A.R.T. 属性セクションでS.M.A.R.T. 属性値の詳細を見ることができます。
- [IronWolf 正常性] タブに移動し、サポートされているドライブで診断テストを行います。
- [履歴]タブに進み、正常性診断結果を表示、エクスポートし、主要な S.M.A.R.T. 属性の履歴を表示します。
注:
- SAS ドライブまたは NVMe SSD では、すべての S.M.A.R.T. 機能がサポートされているわけではありません。
- IronWolf 正常性テストは、特定の Seagate ドライブでのみサポートされています。
ドライブのテストと分析
ドライブ モデルと Synology NAS モデルがこれらの機能をサポートしている場合は、インストールされているドライブで次のテストと分析を実行できます。
S.M.A.R.T. テストを開始する:
S.M.A.R.T. テスト セクションは、ドライブの状態の検証およびレポートを行い、ドライブ不良の可能性を警告します。テストが失敗した場合には、ただちにドライブを交換することをおすすめします。
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択します。
- [正常性の情報] をクリックします。
- [S.M.A.R.T.] タブを選択します。
- テストの種類を選択し、[開始] をクリックすると、test が開始されます。
- 最新のテストの結果は、[テスト結果] セクションに表示されます。
- [履歴]タブに移動し、以前のテスト結果を表示します。
注:
- S.M.A.R.T. テストの実行に必要な時間は、システムの使用率およびドライブの容量によって異なります。
- テスト出力は、「正常」または「失敗」のいずれかとなります。
- NVMe SSD は内蔵のモニタリング メカニズムを持っているため、S.M.A.R.T. テストや不正セクター警告をサポートしません。
IronWolf 正常性テストを開始する:
Seagate IronWolf 正常性管理は、S.M.A.R.T. テストよりも多くの情報を含む追加ドライブのテレメトリ データに依存します。各 test 結果ステータスで示されている提案に従うことが推奨されます。特定のモデルのみに使用できます。
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択します。
- [正常性の情報] をクリックします。
- IronWolf 正常性] タブに移動します。
- [開始] をクリックして、test を開始します。[テスト結果] セクションでは、最新のテスト結果が表示されます。
- [履歴]タブに移動し、以前のテスト結果を表示します。
IronWolf 正常性テストから出力コードの概要については、下の表を参照してください。
IronWolf 正常性管理の出力コード |
定義 |
100 |
異常な作動高温が検出されました。後部の通気ポートが覆われていないことを確認し、温度の低減を試行してください。温度が以前として高い場合は、[コントロール パネル] > [ハードウェアと電源] > [ファン速度モード] に移動し、ファンの動作を高速に変更してください。この問題が解決されない場合は、Synology サポート チームまでご連絡ください。 |
101 |
お使いの DiskStation およびハード ドライブ インターフェイスの接続の問題が検出されました。ドライブが、シャーシまたはドライブ トレイに適切に取り付けられ、トレイがお使いの DiskStation に適切に取り付けられていることを確認してください。この問題が解決されない場合は、Synology サポート チームまでご連絡ください。 |
102 |
ドライブに過剰な物理ショックが検出されました。お使いのハード ドライブおよび DiskStation が安定した表面に配置されていることを確認してください。この問題が解決されない場合は、Synology サポート チームまでご連絡ください。 |
105 |
過度の振動が検出されました。お使いの DiskStation が安定した表面に配置されていることを確認してください。この問題が解決されない場合は、Synology サポート チームまでご連絡ください。 |
106 |
過剰ホスト リセットが検出されました。ドライブがシャーシまたはドライブ トレイに適切に取り付けられていることを確認してください。電源サイクルの実行をおすすめします。この問題が解決されない場合は、Synology サポート チームまでご連絡ください。 |
200、201、202、203 |
ドライブの正常性を確認するには、S.M.A.R.T. 拡張テストをドライブで実行することが推奨されます。この問題を解決できない場合は、販売店または製造元までお問い合わせください。 |
注:
- IronWolf 正常性テストの実行にかかる時間は、システムの使用率によって異なります。
- システム パフォーマンスは、IronWolf 正常性テストが行われるときに一時的に低下します。
- IronWolf 正常性テストの出力コードは、推奨のアクションに沿って表示されます。新しい出力コードは、将来の DSM 更新で追加されます。
ベンチマークを行う方法:
このテストは、XS および XS+ シリーズの特定の Synology NAS モデルでのみ使用できることに注意してください。ドライブでテストを実行するには、次の手順に従います。
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択し、[ベンチマーク] をクリックします。
- 表示されたウィンドウで、[テストを実行する] をクリックして、パフォーマンステストを開始します。テストが完了すると、結果がここで表示されます。
- 以前のテストの結果を比較するには、[比較テスト] の [選択] をクリックして対象のログを選択します。
注:
- シーケンシャルスロープット、ランダム IOPS、レイテンシーがパフォーマンステストに含まれます。なお、テストには約 18 分かかります。
- テストには、次の 2 つのタイプがあります:[基本]および[拡張]。
- RAID に使用されているドライブには、基本テストのみ行うことができます。これにより、ドライブ上のデータが影響を受けることはありません。ただし、RAID に使用している HDD には、書き込みパフォーマンスをテストすることはできません。
- もうひとつの拡張テストは、より優れた正確性を追求する場合に行います。ただし、パフォーマンス テストはデータの整合性を保証できません。そのため、ベンチマークを行う前に、ドライブ上に重要なデータが存在しないことを確認する必要があります。
- システムの可用性を確かにするためにも、一度に3台以上のドライブにテストを行うことはできません。あるいは xs/xs+ モデルに1台のドライブしかない場合は、テストを行うことはできません。また、ドライブの使用率 5% を超過すると、システムは、テストの正確性を確立するために、パフォーマンステストを続行する前に、再び確認を行うことを尋ねます。
- ベンチマークの結果は、以前のテストと比較することができます。差異が 5% を超過する場合、警告が表示されます。
- Drive Benchmark は実行中に、その他のリソースへの影響を最低限に抑えるために、DSM において低優先度で実行します。示されている値は、システム ロードおよび構成によって異なります。これらの値は、ドライブの機能性のリファレンスとして起動します。また、各種モデルまたは DSM バージョン間では比較できません。
ドライブのテスト スケジュールと管理
S.M.A.R.T. テストと IronWolf 正常性テストは、ドライブ上で自動的に実行するようにスケジュールできます。これらのテストは、特定のモデルでのみサポートされることに注意してください。関連情報については、「ドライブ テストと分析」を参照し、次の手順に従ってテストをスケジュールおよび管理できます。
S.M.A.R.T. テストを予約する:
S.M.A.R.T. テストは、ドライブで自動的に実行するようにスケジュール設定できます。
- [テスト スケジューラ] タブを開きます。
- [作成] をクリックして新しいタスクを設定します。
- 次の設定を [全般] タブで編集します。
- タスク名:タスクの名前を入力します。
- S.M.A.R.T. テストの種類:クイックテスト、または拡張テストを選択します。
- S.M.A.R.T. テストの対象ディスク:S.M.A.R.T. テストの対象となる HDD/SSD を選択します。
- [スケジュール] タブでは、次の設定を編集できます。
- 日付:S.M.A.R.T. テストを実行する日付を指定します。これは、(毎日、週末、毎週日曜日など)、または特定の日(2016 年 11 年 21 日)に実行するようにスケジュール設定することができます。
- 時間:ドライブで S.M.A.R.T. テストを実行する頻度、開始実行および最終実行時間を指定します。
- [OK] をクリックして終了します。
注:
- S.M.A.R.T. テストが、特定のドライブで実行するようにスケジュール設定が行われていない場合は、[S.M.A.R.T. テストをスケジュール設定する] がドライブの [正常性の情報] > [概要] で表示されます。
- IronWolf 正常性および S.M.A.R.T. テストが、特定のドライブで実行するようにスケジュール設定が行われていない場合は、[ドライブ テストをスケジュール設定する] がドライブの [正常性の情報] > [概要] で表示されます。
- NVMe SSD は内蔵のモニタリング メカニズムを持っているため、S.M.A.R.T. テストや不正セクター警告をサポートしません。
IronWolf 正常性テストのスケジュール設定を行う:
IronWolf 正常性テストは、ドライブで自動的に実行するようにスケジュール設定できます。
- [テスト スケジューラ] タブを開きます。
- [作成] をクリックして新しいタスクを設定します。
- [全般] タブに移動して、次の設定を修正します。
- タスク名:タスクの名前を入力します。
- IronWolf 正常性テスト:テストを実行する HDD/SSD を選択するか、サポートされているドライブをすべて選択してテストをサポートされているドライブすべてに実行します。
- [スケジュール] タブに移動して、次の設定を修正します。
- 日付:IronWolf 正常性テストを実行する日付を指定します。これは、(毎日、週末、毎週日曜日など)、または特定の日(2016 年 11 月 21 日)に実行するようにスケジュール設定することができます。
- 時間:ドライブで IronWolf 正常性テストを実行する頻度、開始実行および最終実行時間を指定します。
- [OK] をクリックして終了します。
注:
- IronWolf 正常性テストが、特定のドライブで実行するようにスケジュール設定が行われていない場合は、[IronWolf 正常性テストをスケジュール設定する] がドライブの [正常性の情報] > [概要] で表示されます。
- IronWolf 正常性および S.M.A.R.T. テストが、特定のドライブで実行するようにスケジュール設定が行われていない場合は、[ドライブ テストをスケジュール設定する] がドライブの [正常性の情報] > [概要] で表示されます。
- IronWolf 正常性テストは、Seagate IronWolf シリーズのドライブでのみで利用できます。
ドライブの警告ステータスと設定
必要に応じて、関連するドライブの警告設定を有効または無効にできます。詳細な手順については、以下の手順に従ってください。
ドライブ警告ステータスを修正する:
システムは、お使いのドライブの正常性ステータスを絶えず監視し、問題が検出されるとアラートを送信します。一部の問題は、ほかのものよりも深刻である可能性があります。正常性の警告につながる特定の問題については(ドライブを選択し、[正常性の情報] > [概要] をクリック)、以下を行うことで、警告を修正できます。
- ドライブの警告は、ドライブの問題が発生したことを示します。警告を無視すると、データが損失することがあります。
- [HDD/SSD] ページに進み、警告状態にあるドライブを選択します。
- [変更ディスク警告] をクリックします。
- [警告を抑制する] または [警告を無効化] オプションをクリックします(問題の種類によっては、これらの 2 つのオプションが表示されることがあります)。
- 警告を抑制する:デグレードされたフィールドの監視は継続されます。ただし、値が低下し続ける場合にのみ警告がトリガーされます。
- 警告を無効化する:S.M.A.R.T. フィールドの監視が永続的に無効化されます。
注:
- データ損失のリスクを十分に理解していない限り、ドライブの警告を抑制または無効にしないでください。
- ドライブ警告ステータスの修正を行うことでは、ドライブ上の問題が解決されることや、問題発生を回避することはできません。そのため、このアクションは長期ソリューションとして考慮すべきではありません。
- 特定の S.M.A.R.T. フィールドは重要として指定されます。また、これは抑制することや無効化することはできません。
- 特定の S.M.A.R.T. 属性の場合、S.M.A.R.T. 属性の値がドライブの製造元によって定義された最低値を下回ると、警告が発生します。これらの属性については、[ドライブの警告を抑制] のドロップダウン メニューに "S.M.A.R.T. 属性 (#ID)は過去に失敗しています" と表示されます。
不良セクター警告サポートを有効化する:
ドライブ不良セクターの警告を有効にすると、ドライブ上の不良セクタが検出されたときに警告が表示され、対応するアクションを即座に実行できます。このオプションはデフォルトで有効になっていますが、特定のモデルでのみ使用できます。
- [設定] タブに移動します。
- [不良セクターの警告を有効化する]にチェックを入れます。デフォルトでは、この機能は有効になっています。
- [適用] をクリックします。
SSD 有効期間の通知を有効にする:
SSD の寿命の通知は、SSD の想定寿命が指定された値に到達することを警告を表示し、対応するアクションを即座に実行できるようにします。このオプションはデフォルトで有効になっていますが、特定の SSD でのみ使用できます。
- [HDD/SSD] > [設定] の順に移動します。
- [SSD の想定寿命の通知] セクションに移動して、寿命の通知を有効にします。
- [推定有効期限通知を有効にする] を選択し、[有効期限 (%)] 欄に値を設定します。SSD の推測有効期間が指定値に到達すると、システムが警告の通知を送信します。
- [Synology SSDに対して推定寿命通知 (時間ベース) を有効にする] を選択し、[有効期限 (月)] 欄に値を設定します。SSD の推測有効期間が指定値に到達すると、システムが警告の通知を送信します。この機能は Synology SSD 専用です。
- [適用] をクリックします。
注:
- SSD 寿命の値は S.M.A.R.T. 情報から直接生成されます。SSD が対応する S.M.A.R.T. 属性をサポートしない場合、この機能はサポートされません。
- Synology SSD の有効期限は、直近の I/O ワークロードに基づいて予測します。SSD を新たに取り付けた場合、システムが結果を作成するまでに最大 24 時間かかります。
- Synology SSD の有効期限は、SSD の推定有効期限 (時間ベース) が指定値まで下がった場合にのみ、[HDD/SSD] ページと [正常性情報] に表示されます。
Secure Erase
特定のドライブ上のすべてのデータを消去する場合は、Secure Erase を実行できます。ただし、Secure Erase はドライブに保管されている全てのデータを完全に消去してしまいます。選択したドライブが使用されていないか、データがバックアップされているか確認してから Secure Erase を実行してください。
Secure Erase を実行する:
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択し、[アクション] > [Secure Erase] の順にクリックします。
注:
- Secure Erase を拡張ユニットのドライブで実行することはできません。
- Secure Erase はドライブに保管されている全てのデータを完全に消去してしまいます。選択したドライブが使用されていないか、データがバックアップされているか確認してから作業を行ってください。
- システムが Secure Erase を実行しているときには、選択したドライブは一時的にロックされ、作業が完了すると自動的にロックが解除されます。
- 作業中に Secure Erase が正しく停止されなかった場合は、ユーザーインターフェイスで直接 Secure Erase を再度実行することができます。ドライブがロックされているのに削除された、または使用されている場合は、「synology」というパスワードを入力してドライブをロック解除してください。
ドライブの無効化/有効化
ストレージ プールに割り当てられたドライブは、必要に応じて非アクティブ化できるため、関連するストレージ プール、ボリューム、およびシステム パーティションからドライブを除去できます。
ドライブを無効にする:
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択し、[アクション] > [無効化] をクリックします。
注:
- ストレージ プールで使用されているドライブのみが無効化できます。無効化後、ドライブはストレージ プールから削除されます。
- ドライブの無効化後、対応する LED ドライブ インジケータのステータスは「アラート」になります。
ドライブを有効にする:
無効化されたドライブの割り当て状態が [初期化されていません] に変わります。つまり、DSM はこのドライブにインストールされていないため、ドライブをストレージ プールに割り当てることができます。ドライブをアクティブにするには、次のいずれかの操作を行ってください。
- ドライブ スロットからドライブを取り外し、ドライブスロットに再度挿入します。
- システムを再起動します。
ドライブの LED インジケータ ステータス
DiskStation からドライブを削除する場合は、一時的にドライブ インジケータの状態を緑色の点灯からオレンジ色の点灯に切り替えることができます。これにより、ドライブがどのドライブスロットに位置しているかがすぐにわかり、間違ったドライブを誤って抜いてしまうことを防げます。
ドライブが挿入されているドライブスロットの位置を検索する:
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択し、[ドライブを検索] をクリックします。
- ドロップダウンメニューをクリックし、ドライブ インジケータをオレンジ色の点灯にする時間を選びます。
- [検索] をクリックしてドライブが位置しているところのドライブ インジケータをオレンジ色の点灯に変えます。
注:[復元] をクリックすると、ドライブ インジケータが緑色の点灯に戻ります。
注:
- ここで説明するインジケータの状態は、アダプター カードの追加をサポートする Synology NAS モデルのアダプター カード スロットには適用されません (DS1816+ など)。その理由は、このようなスロットが対応するインジケーターステータスで設計されていないためです。
書き込みキャッシュ
書き込みキャッシュ サポートを有効にすると、DiskStation のシステム パフォーマンスを最適化できます。この機能は特定の HDD モデルでしかサポートされていません。書き込みキャッシュサポートを使用している間は、データを保護するために UPS デバイスをご使用になることを強くお勧めします。また使用後は毎回システムを適切にシャットダウンするようお薦めします。書き込みキャッシュを無効にすると、突然の停電によりデータが消失するリスクを低減することができます。
書き込みキャッシュ サポートを有効にする:
書き込みキャッシュを有効にするには、次の手順に従ってください。
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- ドライブを選択し、[アクション] > [設定] をクリックします。
- [書き込みキャッシュを有効化]を選択してから[適用]をクリックします。デフォルトでは、この機能は有効になっています。
ファームウェア アップデート
ファームウェアのアップデートにより、DiskStation にインストールされている Synology ドライブ の互換性と継続的な使用が保証されます。1 つ以上の ドライブ のファームウェアのステータスが「アップデートが必要」の場合は、アップデートを続行してください。
Synology ドライブ のファームウェアをアップデートする方法:
下記のステップにしたがって、Synology ドライブ のファームウェアをアップデートしてください。
- [HDD/SSD] ページに移動します。
- Synologyドライブを選択し、[操作] > [ファームウェアをアップデート] の順にクリックします。
- [アップデート] をクリックします。
注:
- データのセキュリティを確保するために、ファームウェアをアップデートする前に、選択した Synology ドライブ のデータをバックアップすることを強くお勧めします。
- アップデートする Synology ドライブ が使用中の場合(ストレージ プールに割り当てられている、Hot Spareとして割り当てられているなど)、アップデート中にすべてのサービスを停止し、アプリケーション エラーを防ぐためにシステムの再始動が必要になります。
- high-availability クラスタでは、アクティブ サーバーから両方のサーバーの Synology ドライブ のファームウェア更新を実行できます。
ドライブ データベース
ドライブデータベースには、ドライブの温度、S.M.A.R.T. 属性、互換性リスト、Synology ドライブのファームウェアのアップデートなどの情報が含まれています。システムはデータベースを定期的に自動更新します。あるいは、[今すぐ更新] をクリックしてデータベースをすぐに更新するか、あるいは [手動更新] をクリックして更新ファイルをアップロードしてデータベースを更新することもできます。
ドライブ データベースを更新する:
ドライブ データベースを更新するには、以下の手順に従います。
- [設定] タブに移動します。
- [ドライブ データベース] セクションまでスクロール ダウンします。
- [今すぐ更新] をクリックします。
ドライブ データベースを手動で更新するには:
以下の手順に従って、手動でアップデート パックをアップロードしてドライブのデータベースをアップデートしてください。
- Synology の ダウンロード センターでアップデート パックをダウンロードします。
- [HDD/SSD] > [設定] の順に移動します。
- [ドライブ データベース] セクションまでスクロール ダウンします。
- [手動アップデート] をクリックします。
- [参照] をクリックしてアップデートパックを選択します。
- [アップデート] をクリックします。
注:
- データベースは、新しいドライブがお使いの DiskStation に挿入されたときに自動更新されます。
- データベースを更新すると、互換性情報が最新の状態になります。これはドライブのパフォーマンスに影響しません。
- high-availability クラスタが 2 つの異なる Synology モデルから作成された場合、オフライン アップデート パックをアップロードするだけで、アクティブ サーバー上のドライブ データベースをアップデートできます。パッシブ サーバー上のデータベースも、このプロセスでアップデートされます。
- 次の場合にデータベースを直ちに、または手動で更新してください。
- S.M.A.R.T. 属性が不明。
- ドライブ温度検出機構に問題があると考えられる。
- システムは、Synology 製品互換性リストに既に存在するドライブを認識できません。
- システムが Synology サーバーに接続できません。
- Synology テクニカル サポートでは、手動による更新をお勧めします。