バックアップ

バックアップと復元は、DiskStation に保存されているさまざまな種類のデータ(システム構成、共有フォルダ、アプリケーション/パッケージ)を手動で、または設定した予定にしたがってバックアップします。バックアップ データは、ローカル共有フォルダ、リモート サーバー、パブリック クラウド(Amazon S3、Microsoft Azure、hicloud S3、SFR NAS BACKUP)に保管できます。バックアップと復元を活用すると、それぞれのバックアップ タスクは複数のバックアップ バージョンが維持され、スマート リサイクル ポリシーに基づいて循環されます。

データ バックアップ

バックアップと復元には、バックアップ先やデータ バックアップ タスクを設定する方法など、さまざまなオプションがあります。

データ バックアップタスクを作成する:

  1. 左下にある + をクリックして、[データ バックアップ タスク] を選択すると、バックアップ ウィザードが起動します。
  2. バックアップ先のタイプを選択:
  3. バックアップ タスクのタイプを選択:
  4. ウィザードの指示に従って設定を完了してください。[クライアントサイドの暗号化を有効にする] を選択すると、データを送信する前に暗号化され、バックアップ先でのデータの安全性が確保されます。

注意:

Windows ACL 設定のバックアップ:

バックアップ先のファイルシステムによっては、DiskStation 上のファイルの Windows ACL 設定もバックアップされる場合があります。

バックアップ データをパブリック クラウドかリモート Synology NAS にエクスポートする:

大量のデータをパブリック クラウドにバックアップするときには、最初のバージョンを外部ストレージ デバイス(USB ドライブなど)にエクスポートして、デバイスをクラウドサービス プロバイダーに配送することをお勧めします。そのようにすると、デバイスを接続するだけで直接データをクラウドにアップロードすることができます。この方法なら、初回のバックアップにかかる時間を大幅に短縮することができます。

  1. 左下にある + をクリックし、リモート Synology NAS かクラウド サービス プロバイダーを選択します。
  2. [ローカル共有フォルダにエクスポート(外部ストレージ デバイスを含みます)] を選択し、設定を完了してください。要求されたら、[クライアント再度の暗号化を有効にする] を選択してバックアップデータを保護します。
  3. 外部ストレージ デバイスをリモート Synology NAS かクラウド サービス プロバイダーに送ります。外部ストレージ デバイスからエクスポートしたデータをインポートします。
  4. これを確認できたら、バックアップと復元に戻り、[今すぐ再リンク] をクリックします。
  5. 再リンクのウィザードに従って DiskStation をレポジトリにリンクします。データが暗号化された状態でエクスポートされた場合は、パスワード/暗号化キーが必要です。

注意:

バックアップ タスクを管理する:

左側のパネルからバックアップ タスクを選択し、下のボタンをクリックして管理してください。

バージョンを交代させる:

バックアップ ローテーションは、バージョン管理メカニズムです。古いものから、不要なバージョンやストレージスペースを空けることができそうなものを自動的に削除してバックアップ バージョンを管理します。この機能は [タスク設定] で有効にできます。または、バックアップ タスクを作成するときに設定できます。

  1. 左側のパネルからバックアップ タスクを選択し、[編集] または [設定]> [タスク設定] を選択します。
  2. [バックアップ ローテーションを有効にする] を選択し、ローテーション モードを選択します。
  3. バージョンの最大数を指定します。バージョン数がこの数を超えると、最も古いバージョンからローテーションが開始されます。
  4. [予約] で繰り返し行うバックアップ予約を設定した場合は、バックアップ バージョンがどのように保持されるかを見たり、タイムラインで最初のリカバリー ポイントを確認したりすることができます。
  5. [OK] をクリックして、設定を保存します。

注意:

データ バックアップ タスクに関する注意

各タイプのバックアップ タスクについては、重要なセットアップの詳細と問題発生時の対処法が記載されていますので、次の注意書きをよくお読みください。

ローカル バックアップタスク:

リモート rsync バックアップ タスク:

Amazon S3 バックアップタスク:

Microsoft Azure バックアップタスク:

hicloud S3 バックアップタスク:

SFR NAS BACKUP バックアップ タスク:

その他の S3 対応バックアップ タスク:

LUN バックアップ*

[ローカル LUN バックアップ] を使用して DiskStation の iSCSI LUN をローカル共有フォルダにバックアップすることができます。また、「ネットワーク LUN バックアップ(Synology サーバー)」を使用すると、別の DiskStation にバックアップすることもできます。

iSCSI LUN をバックアップする:

  1. 左下にある + をクリックして、[LUN バックアップ タスク] を選択します。
  2. バックアップ先のタイプを選択するよう要求されたら、次のいずれかを選択してください。
  3. 要求されたらバックアップ先とソース LUN を指定して、バックアップ予定を設定します。
  4. ウィザードに従って設定を終了します。

バックアップ タスクが作成されたら、予定に基づいて DiskStation がバックアップを行い、バックアップ LUN をバックアップ先に保存します。バックアップ LUN はバックアップだけを目的として使用されます。バックアップ LUN にアクセスするには、「バックアップ LUN を復元する」を参照してください。

注意:

完全バックアップと増分バックアップについて

DiskStation は 1 回目は選択した LUN の完全バックアップを行い、次回からは増分バックアップを行います。ただし共有フォルダの名前やバックアップ先のディレクトリ名を変更した場合は、DiskStation は再び完全バックアップを行います。

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* 特定のモデルでのみ使用できます。